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2020/06/14(日) 08:12:31.57 ID:cnoGpzT90
 私は、あの女の子の優しさに幸せを感じました。きっと忘れないと思います。 
 この幸せを思い出して、きっとまた、誰かに優しくできるって思ってます。 
 そうやって、優しさを広げていければいいな、って考えてました。 
  
 でも、歌鈴ちゃんは、あの女の子の将来に幸せが来るように祈ってました。 
  
 のんびりな私には、そんな先の事なんて、考えもつかなかったんです。 
 今という時間を、精一杯、大切に、しっかりと足元を見ながら歩くしかできない私に、 
 遠くの未来の、誰かの事まで考えている歌鈴ちゃんが、とってもすごい存在に見えました。 
  
  
 藍子「歌鈴ちゃんって……本当に素敵ですね」 
  
 歌鈴「ひゃい?ななななななんですか急に?」 
  
 藍子「うふふふ、私、本当にそう思ってるんですよ?」 
  
 歌鈴「そそそそんにゃことないですよ!!私なんて、ドジでのろまでカミカミで」 
  
 藍子「でもとっても大きな優しさを持ってるじゃないですか」 
  
 歌鈴「そんな、優しさなら私より藍子ちゃんの方がもっともーっと大きいですよ!」 
  
 藍子「ううん、私なんかじゃ届かない優しさを、歌鈴ちゃんは持ってるの。それは」 
  
 歌鈴「それは」 
  
 藍子「誰かの幸せのために祈ること」 
  
 歌鈴「ええっと……」 
  
 藍子「祈るって、未来まで含めて幸せであってほしい、っていう歌鈴ちゃんの優しさそのものだなぁ、って」 
  
 歌鈴「はうぅ……でも、そんなふうに藍子ちゃんに言われると、それは、とっても嬉しいです!!」 
  
  
 歌鈴ちゃんは顔を真っ赤にして照れてます。 
  
  
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