両儀式「どうだ、トウコ。オレは常識人だろ?」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:39:33.22 ID:pCrOcsWZO
「幹也の言ってることはさっぱりわからん」
「式、君にはわかる筈だよ」

両儀式は、たしかに難儀な性格をしている。
先程所長が言った通り、衝動を堪えている。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:41:06.91 ID:pCrOcsWZO
「君は……まさか」
「なんだ、こんな時だけは察しがいいな」

薄々、わかってはいた。僕は察していた。
式のことだから、きっと何かあるのだと。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:43:09.19 ID:pCrOcsWZO
「まったく、式は困ったひとだね」
「そんなオレのことが好きなんだろ?」
「うん。困ったことにね」

互いに困ったように笑って、軽口を交わす。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:45:05.19 ID:pCrOcsWZO
「なんだ、幹也。キスされると思ったか?」
「まさか。キスの際に目を閉じるようなマナーを、君が気にするとは思ってないよ」
「いちいちひとを馬鹿にするをやめろ」
「ごめん。そんなつもりはなかった」
「ふん。とにかく、覚悟はいいな?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:46:58.94 ID:pCrOcsWZO
「でも、同時に見て欲しい気持ちもある」
「式……」
「だからお前が望むなら特別に見てもいい」

ゆっくりと目蓋を開く。式と目があった。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:48:29.53 ID:pCrOcsWZO
「よかった」
「この状況でどうして安心しているんだ?」
「式がひとを愛せるようになってよかった」

僕は心からの安堵していた。同時に嬉しい。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:49:58.81 ID:pCrOcsWZO
「幹也、そろそろ……」

来た。お待ちかねの時間だ。いや、焦るな。

「大丈夫。僕のことは気にせずに、式のタイミングでしていいから。僕は君に合わせる」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:52:23.63 ID:pCrOcsWZO
ちょろりんっ!

「フハッ!」

あれ、おかしいな。この上なく奇妙である。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:53:57.87 ID:pCrOcsWZO
「ふぅ……いっぱい出たな」
「うん。式、君のおかげだよ」

僕も式もいっぱい出した。充実感が満ちる。

以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:55:30.18 ID:pCrOcsWZO
「トウコ、お前は趣味が悪すぎる」

伽藍の堂の地下工房で人形のやり取りをモニタリングしていた式が耐えかねて、先程飛び出して行って、そしてすぐに戻ってきた。
返り血ひとつ浴びずに綺麗なものである。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/26(金) 00:59:24.75 ID:pCrOcsWZO
「まあ、そう怒るな。見世物としてはなかなかだっただろう? お前だって文句を言いつつも結局最後まで観ていたわけだしな」
「オレは気にしてないからいいけど幹也は違う。見ろ、トウコ。幹也のあの怯えぶりを」

促されて、地下工房の隅を見やる。 すると。

以下略 AAS



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