【ガルパンSS】沙織「彼女のうたかた」エリカ「ある日の喫茶店での出会い」
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12:名無しNIPPER[saga]
2020/07/03(金) 01:12:44.36 ID:a4T5KC6j0


「でもね、だからって、そんな諦めたような顔されて何とも思わないわけじゃないんだよ」


ここであなたを見つけた時。


「逸見さん、戦車道が好きなんでしょ?」


一人で本を読むあなたを見た時。


「だから、黒森峰に入ったんでしょ?」


なぜか、みぽりんが重なったから。


「ならさ、もっと長く、もっとたくさん楽しめるように色々考えようよ。私も一緒に考えるから」


そっと、彼女の手を取る。

細くて、白くて、冷たい手。

そんな彼女の手に、私の温もりが流れ込む感覚がする。

逸見さんの瞳はいつの間にか私を見つめていて。

戸惑って揺れる瞳に私は微笑みかける。

それで観念したのだろうか。

逸見さんは呆れたようにため息を吐いた。


「それ、あなたに何の得があるの?」

「んー……そうだなぁ。ここみたいな素敵なカフェを巡る口実ができるとか?」

「そういうのはお友達に頼めばいいでしょ。それに……一緒にお茶したって私は面白い話なんてできないわ」

「なら、私が喋るよ。私、話のネタならいくらでもあるし」

「でも……」

「ならさ、」


今度は私が身を乗り出す。


「私と、友達になってよ」



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