【ガルパンSS】沙織「彼女のうたかた」エリカ「ある日の喫茶店での出会い」
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2:名無しNIPPER[saga]
2020/07/03(金) 01:06:23.63 ID:a4T5KC6j0
・・・・・

「まさか逸見さんもこの喫茶店にいるなんて」

「前に読んだ雑誌にここが載ってて、今度の寄港地がこの町だって知ったから寄ってみようって思ったのよ」

「奇遇だね、私もだよ」



今更だけど逸見さんの許可なく同席しちゃったけど大丈夫かな?

なんて思ってしまうも肝心の逸見さんは特に気にした様子もなさそう。

なんだか拍子抜けというか、神経質な人だと思ってたんだけどそういう訳でもないのかな?


「あなた、いつもの5人組じゃないのね」

「うーん、今日はね。みんな用事があって私一人なんだ」

「そう、寂しいわね」

「あはは、意外とそうでもないよ?だって、一人ならそれはそれで色々出来るしね」

「あら、意外ね。あなた、どんな時でも人と一緒じゃないと嫌だってタイプに見えるのに」

「そりゃあ遊びに行くなら友達と一緒が良いけど、だからって別に一人じゃ何もできないってわけじゃないんだよ」


というか既に一人で色々楽しんできたところなんだから。

服も本も化粧品も散々見尽くして私の両手は既に紙袋で満載なのだ。


「へぇ?いいじゃない。一人か皆かのどっちかしか無い人よりよっぽど好感持てるわね」


びみょーに棘の生えた言い方に苦笑いしてしまう。

でもなんだろう、初めて会った時みぽりんにしていた嫌味よりもよっぽど親しみやすさを感じる。

それは多分、逸見さんの表情があの時よりもずっと柔らかく、悪戯っぽく微笑んでいるから。

だからだろう、私たちの会話は淀みなく続いていく。




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