小美浪あすみ「仕方ねーな。アタシがひと肌脱いでやる」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/07/04(土) 03:48:57.26 ID:ybIwhY18O
「つーわけで、後輩」
「はい、なんですか?」
「今日はアタシが優しくしてやんよ」
そう言って言葉通り、小美浪先輩は優しく微笑んで、同じく優しい手つきで頭を撫でる。
その心地よさに思わず目を細めてしまいそうになるが、先輩の口の端が意地悪くつり上がるのを見て、俺は堪らず抗議した。
「びょ、病人を揶揄わないでください!」
「だから、病人面すんなって。さっきも説明しただろ? 原因は心理的なもんだってよ」
声音は優しいのに、言葉は厳しい。
平然とそんな風に振る舞える小美浪先輩はとても器用な人なのだろう。素直に憧れる。
「お前は考えすぎなんだよ。そもそも、どうして周りと自分を比べる必要がある?」
そうは言っても世の中そのように出来てる。
個がそれぞれ自我を持って存在しているのだから、競い合い、比べたくなるのは必然だ。
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