29:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:11:39.38 ID:MbHh/3qi0
春香「無いんだよ、境目なんて。私も、志保ちゃんも、みんな宇宙の一部で、みんな繋がっているんだよ。
私はそう思ってる。
だからさ、志保ちゃんも勝手に壁なんて作らないで、ただ自分らしく頑張ればいいと思うよ。
30:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:14:12.70 ID:MbHh/3qi0
P「おう、お待たせ、二人とも。」
千早「見に来てくれてたのね。ありがとう、春香、北沢さん。」
春香「千早ちゃん!お疲れ様!ステージすごく良かったよ!」
31:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:15:35.85 ID:MbHh/3qi0
志保「・・・あの、千早さんはどうしてそんなに歌のために頑張れるんですか?」
千早「そうね・・・昔の私なら、『私には歌しかありませんから』って答えてたでしょうけど、今は少し違うわ。」
千早「765プロのみんなも、39プロジェクトのみんなも大切な仲間だけれど、それとは全く別の所で、私は歌から離れられないのよ。」
32:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:16:31.96 ID:MbHh/3qi0
千早「だから、私はそのための努力を辛いと思ったことはないわ。自分がいるべき場所に行くためだもの。
あなたも、自分の家へ帰るのに苦労したとしても、それを辛いとは思わないでしょう?」
志保「そうですね。千早さんにとって、歌はそのくらい大事なものだったんですね。」
33:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:17:53.42 ID:MbHh/3qi0
まだまだ二人とも駆け出しの頃の話だ。
確かその日は春香と千早とプロデューサーの俺で、朝から営業と挨拶回りに出ていた。
元々明るく人と話すことも苦手ではない春香はともかく、
34:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:18:51.32 ID:MbHh/3qi0
P「ふう・・・もうこんな時間か。」
仕事を一段落して、そろそろ帰ろうと思い、レッスン場の鍵を閉めに来たときだった。
P(ん?千早、まだ練習してたのか)
35:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:19:53.69 ID:MbHh/3qi0
大好きな歌の練習を好きなだけやれたからだろう。
事務所に戻ってきたときよりむしろ元気になったように見えた。
前から千早の高い歌唱力を武器に売り出していこうとはおもっていたが、さっきの姿を見て、
36:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:21:09.32 ID:MbHh/3qi0
P「だからさ、最近千早が劇場で後輩たちと楽しそうにしてるのをみて、本当安心してるんだよ。」
千早「そうだったんですね。なんだかご心配をおかけしてたみたいで、すみません。」
P「そんな他人事みたいに・・・まあいいけど。」
37:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:22:10.54 ID:MbHh/3qi0
春香「今日は急に付き合ってもらっちゃってごめんね?どうだった?」
志保「いえ、そんな、すごく勉強になりました。誘っていただいてありがとうございます。」
春香さんが何かを待つようにこちらを見ている。
38:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:26:40.54 ID:MbHh/3qi0
苦悩や葛藤に比べて、それから解放される所って書くの難しいな。
志保が主人公なのか千早が主人公なのか分からなくなってきたけど、とりあえずこれで終わりです。
良かったら感想お願いします。。
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