15: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:32:00.21 ID:mK+S5nOl0
少女「あなたに勝てないのは、ボクが欠陥品だからじゃない。
ボクには……そう、知識が足りないんです。どうしたらあなたを殺せるか何度も考えてみたけど、思いつくのは真正面から突っ込んで食べられることだけだった。
でも、もしもっと知識があれば、他に色んな方法を思いつけたはずなんです」
竜(こいつ……)
少女「僕は、もっと色んなことを知りたい。そうすればいつか、あなたを倒すことだって」
フッ……フハハハハ!
竜「できると思うのカ? オマエごときガ?
知らないなら教えてやル。オレは歴代最強と謳われた先代魔王、その側近だっタ。これまで数え切れない猛者を葬ってきたんダ」
少女「……」
竜「オマエがどれだけ知識を得ようとオレを倒すことは不可能ダ。矮小な人の子が高貴なる竜を倒せるとでモ? 笑わせてくれル。
分かったらさっさと──」
少女「そんなの、試してみなきゃわからないじゃないですか」
竜「なんだト?」
キッ
少女「ちゃんと暗殺の知識をつけて経験をつめば、僕はきっとあなたを殺せます」
竜「……」
少女「あなたは僕を出来損ないの欠陥品だといいました。それが本当かどうか、その目で確かめてみるといい。
……それとも怖いんですか? 僕に殺されるのが」フフン
ブチン
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