1: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 19:34:26.36 ID:90W1dByK0
魔王城最深部
闘士「覚悟しろ魔王! うおおお!」ダダッ
スカッ
闘士「ぐふうっ」ドサッ
シスター「闘士!」
勇者「くそ、あれも幻術か」
魔道士「さすが魔王、攻撃魔法や防御魔法だけでなく、幻術も最高レベルとは……。
もはや限界じゃ。一旦退いて体勢を立て直したほうがいい。ゆくぞ、『ランク3・転位』」ヴ…
バチンッ
魔道士「なっ……転位が遮断されたじゃと!?」
くくっ あははは!
魔王「いいねその顔、絶望の顔!
君たち四人はここから逃げられないし僕を倒すこともできない。
つまりどういうことか分かる? 全員無様に死ぬってことさ」
勇者「くそ、ここまでか。ここまでなのかっ」
ハア、ハア
闘士「シスター……ちゃんと言葉にして伝えてなかったな。俺はアンタを……愛してる」
シスター「分かっています。私も……愛しています」ポロッ
魔道士「何かないか、状況を打開する一手となる魔法が!」バラララ…
勇者「くそ、くそおおお!」
ふふっ
魔王「あんまり可愛そうだからチャンスをあげる。
ゲームをしない? 君たち四人のうち、一人だけ命を助けてあげる」
シスター「えっ」
魔王「ただしその一人は、他の仲間を殺さなければならない。
どうかな? 自分のちっぽけな命を救うために、大切な仲間を犠牲に」
ザンッ!
魔王「……まだセリフ終わってないんだけど」
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2: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 19:39:15.01 ID:90W1dByK0
ボタタッ
シスター「え……な、なん……で?」ゴフッ
3: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 19:42:26.41 ID:90W1dByK0
十年後
ヴィクティア王国 謁見の間
4: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 19:46:31.69 ID:90W1dByK0
勇者「ガキ共が浮いてるカプセルが大量にある場所なんて、得意な方がめずらしいだろ。
一応俺も二児の父だからな」
ゴポゴポ……
5: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 20:52:15.37 ID:90W1dByK0
勇者「てか、これって死んでるのか?」コンコン
魔王「いや、この子たちは魔力増幅装置に繋いでるから息はあるよ。
ま、目覚めても廃人だろうけど」
6: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 20:53:59.03 ID:90W1dByK0
ヴィクティア王国はずれ
闇の森のほとり・花の村
7: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 20:56:12.68 ID:90W1dByK0
シワッ……
村人「花が……ここに積んでいた花が、全部枯れてる!」
8: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 20:57:45.81 ID:90W1dByK0
竜「あン?」
少女「えっと……あ、あのでもボク、どうしてもあなたに食べていただかないと」
9: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 20:59:44.31 ID:90W1dByK0
スライム「へれてー」
ザアアッ
10: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/23(木) 21:02:00.67 ID:90W1dByK0
スライム「あでうす ぼあ たるで ちゃお『このまま外に放り出せば、この娘は死ぬのでは』」
竜「ま、そうだナ。だって仕方ねーだロ。そいつオレを殺そうとしたんだゼ」
11:名無しNIPPER[sage]
2020/07/23(木) 23:58:35.67 ID:eRQvnuPFo
状況がほとんど想像できない
良く言えばなろうテイスト
12: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:26:11.94 ID:mK+S5nOl0
闇医者「お、落ち着いて落ち着いて。ほら、俺は人間じゃなくてスライムだよ」ドロリ
少女「えっ……」
13: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:28:10.79 ID:mK+S5nOl0
闇医者「ま、お望みならここに苦しまず死ねる毒があるけど」
スライム「かりすぺら!」ベシッ
14: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:30:01.41 ID:mK+S5nOl0
闇医者「ちょ、ちょっとやめてよ、そんなのいつもの君らしくないって!
スラさんも止めてよっ」
スライム「……」
15: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:32:00.21 ID:mK+S5nOl0
少女「あなたに勝てないのは、ボクが欠陥品だからじゃない。
ボクには……そう、知識が足りないんです。どうしたらあなたを殺せるか何度も考えてみたけど、思いつくのは真正面から突っ込んで食べられることだけだった。
でも、もしもっと知識があれば、他に色んな方法を思いつけたはずなんです」
16: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:34:46.57 ID:mK+S5nOl0
竜「……ふーン。いい度胸じゃねーカ。なら証明してみせロ。期間は……半年もあれば十分だナ?」
少女「十分過ぎるくらいですよ」プイ
17: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:37:00.78 ID:mK+S5nOl0
闇医者「『矮小な人間が高貴なる竜を倒せるとでも?』とか。うはー恥ずかしい」
竜「……うるせーナ。んなくだらねーことよリ、オマエに聞きたいことがあル」
18: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:39:01.64 ID:mK+S5nOl0
ザザザザ……
少女「じ、自分で歩けま、ぐひひひっ」
19: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:40:38.75 ID:mK+S5nOl0
ヴィクティア王国 王の居室
カンカン!
20: ◆AhbsYJYbSg[saga]
2020/07/24(金) 09:41:44.23 ID:mK+S5nOl0
王妃「もちろん。さ、いってらっしゃい」
息子・娘「はーい」
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