タツマキ「このハゲも一緒に暮らすから」ブブキ「はあっ!?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/24(金) 21:55:18.03 ID:5NhpqbcGO
「じゃ、私は仕事があるから」
「ま、待って、お姉ちゃん!」
「良い子にしてるのよ、ブブキ」

制止虚しく、姉は飛び去った。
残されたのは、私とサイタマだけ。
彼は呑気にポテチを食べながらゲームを続行しており、役に立たない。携帯を取り出す。

「もしもし。私よ。すぐに迎えを……」

ブブキ組の事務所に連絡して、迎えを呼ぼうと試みるも、電話の向こうで轟音が響いた。
何事か問いただす前に、姉の声が伝わった。

『もしもし、ブブキ? あなたの事務所はたった今、潰したから。良い子にしてなさいね』

プツッ。ツー、ツー、ツー、ツー、ツー。

それから何度コールしても無駄だった。
どうやら本当に私の職場は姉によって物理的に潰されたらしく、マンションのベランダから事務所の方角に目を凝らすとうっすらと煙が立ち昇っているのが見えた。滅茶苦茶だ。

「あーあ、畜生。ゲームオーバーか。どうだ、ブブキ。お前もゲームやってみるか?」
「……そうね」

組員の安否やら損害状況やらが気になって仕方ないが、たとえ能力を使って事務所に駆けつけたとしてもそこには姉が待ち構えているに違いないので、私は考えることをやめて、サイタマから手渡されたゲームのコントローラーを受け取った。


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