黒木智子「じ、自信と言われても……」加藤明日香「私は黒木さんのこと、好きよ」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 20:42:32.41 ID:iOPaGb61O
「か、加藤さんにはわからないよ……」

ブスが自信を持っても周りが迷惑するだけ。
そもそも私みたいなブスの気持ちなんて、美人の加藤さんにはわかる筈もない。

「加藤さんは美人だから、皆が自分みたいに綺麗になれると思っているのかも知れないけど、ブスはブスなりに生き方の決まりみたいなものがあって、それを守らないと生きていけないんだよ」

この世には明文化されていない暗黙のルールがいくつもあり、それを守らなければ周りに迷惑をかけてしまい、最終的に追放される。

私は身の程を弁えてるから、なんとかこうしてそれなりの数の友達を作ることが出来た。
これはブスなりの努力の結果であって、美人にどうこう言われる筋合いはないのだ。

「そっか……なるほどね」
「わ、わかってくれた? ごめんね偉そうに」
「ううん。こっちこそ偉そうにごめん。黒木さんがいつも私に遠慮がちなのは、そういう理由があったのね。全然、知らなかった」
「ま、まあ、概ね、そんな感じかな……」

本当はそれだけじゃなく、単純に良い人に粗相を働くのを良心が咎めたというか、自分のクズなところを見せたくなかったというか。


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