15: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 08:02:12.02 ID:dze2zfkn0
まだ時間は午後三時。
外では太陽は燦燦(さんさん)と降り注ぎ、風通しの良い室内に居ても首元はジンワリと汗ばむくらいだ。
明るく爽やかな陽気であり、このあと肝試しが控えているとはまったく考えられない天候だった。
「もしかしたら、お化けさんも今日はお休みかもしれないネ♪」とエレナは能天気に構えているように見えた。
おそらくそうは考えていないだろうけど、そう見えるほどに今の島原エレナはいつも通りだった。
「え〜、それでは食べたままで良いので今日のロケの流れを聞いて下さい」
エレナの笑顔がピタリと固まった。
笑顔のままで固まっているのだからきっと幸せな気持ちのままで固まったのだろう。
でも今のエレナは「お化け欠席説」を提唱できそうになかった。
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