24: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 08:10:56.62 ID:dze2zfkn0
「ここだよネ…?」
「島原エレナ…」
島原エレナマシーンの音量が最小値となってもはやマイクが拾えるかどうかになった頃、
満身創痍という言葉が世界一似合う二人はようやく目的の当直室に辿り着いた。
エレナがもう一度だけ唾を飲みこんでから宿直室の扉に手を掛けた時のことだった。
貴音が「島原エレナ、お待ちください」と彼女を制止した。
その言葉があまりにも真に迫っていたのでエレナは扉から電流が流れたかのようにビクッと飛び跳ねて「ど、どうしたノ…?」と素直な疑問を口にした。
貴音は「詳細は分からないのですが…」と前置きした上で「もう少しだけ、待たれた方が良いかと」と回答した。
要するに何も分かっていなかった。
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