【ミリマスSS】新月がやってくる
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4: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:49:58.72 ID:dze2zfkn0

ズルズル。ズズズ。
ズズ。

いつもなら麺を啜(すす)る音に聞こえるだろう。
以下略 AAS



5: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:51:05.41 ID:dze2zfkn0

【2】

「エ〜‼ ワタシ怖いのヤダヨ〜‼」

以下略 AAS



6: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:51:56.93 ID:dze2zfkn0

「プロデューサー、ワタシがお化け苦手なの知ってるよネ? どうしてイジワルするの?」

とある一般プロデューサーの名誉のために弁明しておくが、彼は決して可愛いエレナに意地悪をするためにこのオファーを告げたわけではない。
確かに今の彼女はただでさえ柔らかい頬が持ち上げられて寄り上がりプニップニな状態に仕上がっているだけではなく、
以下略 AAS



7: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:53:43.05 ID:dze2zfkn0

プロデューサーは決して島原エレナに意地悪することを生業としているのではなく、
あくまでアイドルとして仕事の依頼を受けたため、本人に告げたに過ぎないのである。
故に、例え過去に765プロ劇場のみんなでホテルに肝試しに行ったときにエレナがお化けに怯えている姿を知っていたとしても致し方ないことなのである。
これは不可抗力なのである。
以下略 AAS



8: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:54:33.93 ID:dze2zfkn0
 
「アッ‼ じゃあせめて、コトハとメグミと一緒に行かせてヨ‼ 二人と一緒ならまだ何とかなるかもしれないし…」
「お生憎様。その二人は当日別の仕事が入ってしまっているんだ」
「えっと、じゃあミヤとか…」
「美也も外に出ちゃってるなぁ」
以下略 AAS



9: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:55:44.15 ID:dze2zfkn0
 
「ごきげんよう」
「タカネ‼ おはよー♪」
「エレナ、おはようございます」
「あ」
以下略 AAS



10: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:56:41.15 ID:dze2zfkn0
 
そのまま「そうだ」と分かりやすく両の手をポンと叩いた。
急なテンションの変化に彼自身の喉が驚き、おかしなタイミングで声が裏返っていた。

「たかネがアいてるみタい」
以下略 AAS



11: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:57:42.53 ID:dze2zfkn0
 
「プロデューサー…?」と尋ねた貴音の顔色と声色からは何も感じ取ることが出来なかった。
ただ、何かをプロデューサーに尋ねていることだけが伝わった。

エレナの顔は頼れる同僚を見つけた喜びで満ち溢れている。
以下略 AAS



12: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:58:37.14 ID:dze2zfkn0
 
「プロデューサー…」

貴音は再度呟いだ。
二度目の言霊(ことだま)には葛藤と懇願が込められていた。
以下略 AAS



13: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:59:27.18 ID:dze2zfkn0
 
プロデューサーは四条貴音が怖いものを苦手だということを知っていた。
つまり、怖がっているリアクションを求められる肝試しの撮影においては適任と言える。

そして、プロデューサーは島原エレナがそのことを知らないことも知っていた。
以下略 AAS



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