キャプテン・アメリカ「モテない童貞くんの悩みを聞いてあげてください……?」
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:36:02.50 ID:Y0oQ9FMM0
熱り立ったハルくんの突進を迎え撃つべく、キャップは下半身を深く落とし、受け入れの体制を取る。
しかし、二回りは差がある彼の巨体は流石に支えきれず、荒々しく床に組み伏せられてしまった。
とっさに上体を起こそうとするキャップだが、それより早く伸びたハルくんの逞しい腕がそれを許さない。
我が身にのしかかる巨体。見上げれば、今にも振り下ろされんとする特大の拳がキャップの目に留まる。
肩。上腕。大胸筋。そして外腹斜筋──
逞しく盛り上がったハルくんの筋肉の連動が、まるで独立した生き物のように、美しく艶めかしく収縮する。
思わず防御の姿勢を取るのも忘れ、その動きに魅了されてしまうキャップ。
刹那、激しい衝撃が彼の脳を揺らした。
しまった! そう考えた時には、すでに二撃目、三撃目の拳を見舞われていた。
激しく、荒々しく。何度も、何度も。
執拗に繰り返されるハルくんの突き上げに、キャップは気をやられそうになる。
反撃のチャンスは、あった。
力任せで大振りなハルくんの拳は、キャップにとってすれば封じるになんら問題のないものではあった。
それでもキャップは、されるがまま、ハルくんの攻めを受け入れていた。
ハルくんの拳で打ち付けられるたび、彼の内に巣くう滾りがキャップの中へひしひしと流れ込んできたからだ。
虚しさ。惨めさ。恐れ。行き場のない怒り。そして悲しみ……
確かに気休めに過ぎないかもしれない。
それでも、せめてこの瞬間だけは、彼の溜まりに溜まったリビドーをこの身体で吐き出させてやらねばとキャップは思う。
それは使命感などでなく、純粋に男同士としての、人生の先輩としての優しさであった。
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