キャプテン・アメリカ「モテない童貞くんの悩みを聞いてあげてください……?」
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:33:27.83 ID:Y0oQ9FMM0
とある街中の昼下がり──
カメラマン「今の彼でいいんじゃない?」
スカウトマン「声かけに行きます」
キャップ「えっ? 僕を悩めるチェリーボーイ達の相談役に?」
カメラマン「はい。あなたの様な誠実で逞しい男性に、人生の先輩として彼らにアドバイスしてあげて欲しいんです」
スカウトマン「まぁ、その分はギャラ出すんで」
キャップ「いや、報酬は必要ない。そこに困った人々がいるのなら、僕はいつだって力になるよ」
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2
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:34:26.80 ID:Y0oQ9FMM0
キャプテン・アメリカちゃん
身長:188p 体重:104s 年齢:ヒ・ミ・ツ♡
以下略
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:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:35:04.04 ID:Y0oQ9FMM0
キャップ「へぇ。ここが撮影場所かい」キョロキョロ
キャップ「外からは普通のトレーラーに見えたが、中からはマジックミラーで表が見えるようになっているんだな」
キャップ「なるほど。この解放感は確かにカウンセリングに適している」
以下略
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4
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:35:29.87 ID:Y0oQ9FMM0
first chapter 相談者:ハルくん(仮名)
ハルくん「よ、よろしく……おねがい……します……」ペコ
以下略
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5
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:36:02.50 ID:Y0oQ9FMM0
熱り立ったハルくんの突進を迎え撃つべく、キャップは下半身を深く落とし、受け入れの体制を取る。
しかし、二回りは差がある彼の巨体は流石に支えきれず、荒々しく床に組み伏せられてしまった。
とっさに上体を起こそうとするキャップだが、それより早く伸びたハルくんの逞しい腕がそれを許さない。
以下略
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6
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:36:47.12 ID:Y0oQ9FMM0
ハルくんの熱い吐息が顔にかかる。振り乱した彼の髪からは沸騰した汗の玉が飛び、口にも入る。
やがてその中にポタポタと、冷たいものが混じり始めた。
いつしか泣いていたハルくんは、その涙に自分自信でも戸惑っていた。
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:37:15.00 ID:Y0oQ9FMM0
ハルくん「ご、ごめんキャップ……おで、あんたにヒドいことを……」
キャップ「言っただろう? 超人兵士はあんな程度でへこたれやしないよ」
ハルくん「で、でも……」
以下略
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8
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:37:50.53 ID:Y0oQ9FMM0
second chapter 相談者:鉄男くん(仮名)
キャップ「お待たせしたね。君が次の相談者かな?」
以下略
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9
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:38:19.71 ID:Y0oQ9FMM0
鉄男「用が無いのが用……と言えばいいのかな。僕の目的は冷やかしだからね」
キャップ「冷やかしだって!?」
鉄男「ああ。ここに集まってる負け組どものショボくれた顔を拝んで優越感に浸りに来たのさ。それこそ上流階級の特権ってもんだろう?」
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:38:45.51 ID:Y0oQ9FMM0
この男の軽薄な態度はどうにも受け付けない。キャップはマスクの下で柄にもなく顔をしかめた。
眼前の鉄男は懲りずに薄笑いを浮かべ、その性格にふさわしい軽快なフットワークを刻んでいる。
やれやれ。あれじゃ格闘技というよりダンスだな。
以下略
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11
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:39:11.76 ID:Y0oQ9FMM0
「素晴らしいパンチだったよ。思ったよりやるじゃないか」
素直な賛辞を送ったつもりだったが、鉄男には嫌味にとられてしまったかもしれない。
「まぁね。これでも週三日のトレーニングは欠かさないんだ」
以下略
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12
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:39:59.15 ID:Y0oQ9FMM0
そんな鉄男を、キャップはたまらなく愛おしく思い、続くべき攻撃の手がつい緩んでしまう。
相手に失礼な戦いをしてはならぬと思う反面、彼を慈しみ、その成長を見守りたい思いにも駆られてしまう──
「なにをヘラヘラ笑っているんだ! この僕を侮辱するのかっ!」
以下略
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13
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:40:33.58 ID:Y0oQ9FMM0
「左から失礼」
おもむろに、キャップが鉄男の上体に手をかける。利き腕と逆の死角を突く、一瞬の動作。
そのまま身を捩り、するりと拘束を抜け出したキャップに鉄男は目を見張るが
以下略
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14
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:41:24.50 ID:Y0oQ9FMM0
キャップ「どうだい? 何かに全力で挑むのは気分がいいものだったろう?」
鉄男「まぁね。四年に一度くらいなら悪くないかもな」
キャップ「まったく。少しは素直になったと思ったらこれだものな」
以下略
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15
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:41:57.86 ID:Y0oQ9FMM0
final chapter 相談者:???
キャップ「次で相談は最後かい?」
以下略
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16
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:43:10.05 ID:Y0oQ9FMM0
ホーケイ「う、うぅぅ……」
ソーロー「ぐ、ぐはっ……」
以下略
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17
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:44:03.50 ID:Y0oQ9FMM0
スカウトマン「俺も聞いた事がある。まさか実在していたとは……」
キャップ「その、バッキーとはいったい……?」
カメラマン「俺らの業界じゃ有名な話ですよ」
以下略
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18
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:44:40.71 ID:Y0oQ9FMM0
盾を構えたキャップの体当たりに、バッキーの身体は宙を舞い、叩きつけられたマジックミラーが粉々に砕け散る。
表に放り出されながらも、バッキーは空中で体制を立て直し、軽やかに地面に着地する。
顔をあげるや否や、追撃せんと飛びかかってくるキャップの姿が目に留まった。
以下略
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19
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:45:09.10 ID:Y0oQ9FMM0
バッキーの重い一撃が頬にヒットし、キャップの意識は即座にして70年後の現代に引き戻された。
違う。この男は僕の知るバッキーとは別人だ。
頭ではそう理解していても、魂の部分で二人を切り離せずにいるキャップ。
以下略
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20
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:45:43.36 ID:Y0oQ9FMM0
「離せ! 離せ! 離せっ!」
バッキーも攻撃の手を休めないが、覆いかぶさるキャップの上体が邪魔をして、存分な威力を発揮できない。
ならばといくつか攻めの手法を変え逆転を試みるが、付け焼刃の技などキャップに通じる筈もなく、ことごとく封殺されてしまう。
以下略
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