高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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37: ◆jsQIWWnULI
2020/08/16(日) 18:45:13.09 ID:zzfrO0HF0
高森藍子「希望の丘・夕暮れの街」


前略

空が高く澄み切っている朝。これからどんどん気温が上がっていくのが、海の匂いでわかる。ムッと身体を押してくるような圧をかける空気が身体を包む。そんな朝だからか、アイさんがいつにもましてニコニコ顔です。

「……うふふ」

いつも通り朝ご飯を食べる私の顔を見て笑うアイさん。いつも通りと言えばいつも通りなのだが、少し雰囲気が違う。いつもはニコニコしているだけなのだけれど、今日は心の声が外に漏れだしてしまっているみたいだ。

「……どうしたんです?」

私はご飯を食べる手を緩めながらアイさんに尋ねる。

「ん?いやぁ、今日は晴れて良かったなぁと思ってさ」

「は、はぁ……?」

アイさんは変わらずニコニコしながらそんなことを言う。いつもは天気の話なんてしないのに、どうしたのだろう。何があったのだろうかと不思議に思いながらも朝食を食べ進めていると、キッチンから何かが焼けるような音がした。

「おっ、もうすぐ出来そう!」

アイさんは席から立ち上がると、そのままキッチンの方へと向かう。私は自分の目の前にある料理たちを見た。パンに卵焼きにベーコン、そしてミニトマト入りサラダ。アイさんが作るいつも通りの完璧な朝食。これと言って不備は見当たらない。では、いったいキッチンで何を作っているのだろうか。

「うん、完璧!」

アイさんはコンロの火を消すと、何かを炒めていたフライパンを鍋敷きの上に置く。

「後は〜」

アイさんはフライパンを置くと、別の作業をし始めた。目の前に視線を移すと、すでにアイさんの分の朝食はなくなっていた。

「ぶいにゅ!」

「わあ!?」

いきなりの声にびっくりしてしまう私。


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