高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/08/16(日) 18:52:32.33 ID:zzfrO0HF0
「あれ?いつの間にこんなに時間がたってたんだろう」
アイさんの声で、私はふと我に返る。気が付くと、すでに辺りは真っ暗になっていた。相変わらず回り続けている風車の音だけがあたりに響く。空には、遠くにある二つ目の月と、それに負けないくらい強烈に瞬く星々が、夜を照らしている。
「こんな時間にここに来たことはなかったけど……これはこれで良い感じだね……」
「はい……夜も、素敵ですね」
「うん。でも、そろそろ帰ろっか?」
「はい」
「じゃあ、運送よろしくね、片手袋さん?」
「……はいっ!」
あたたかい街灯の光がいくつも見えるネオ・ヴェネツィアに向かって、私はゴンドラを漕ぎだした。
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