【艦これ】大井と一夜を過ごすだけの話
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3: ◆yufVJNsZ3s
2020/08/15(土) 10:53:26.85 ID:NLZLtzJb0


 よくわからん。謎の無言は努めて無視して、俺は少しぬるまってしまったビールを喉へと流し込む。
 視界の中では駆逐たちが線香花火の耐久レースをやっていた。川内型の三人娘を引率につけていたはずだが、いつの間にか川内が消えている。まぁ、じっとしていられん性分なのはわかっているから、さもありなんという具合である。

「お? 逢引かいな? おっ?」

「うっせぇ。ひっこめ、チビすけ」

 背後の宿舎の窓、食堂から身を乗り出して、龍驤がにやにや笑っていた。子供たちが外で花火に興じているように、大人たちは本日夜通しの酒盛りである。花火と同じく、その酒も俺が買ってきてやった。花火と同じように、安い、チンケな悪酒である。
 どうせ酒の味などがわかるのは最初の数口だけなのだ。いや、そもそもその数口だってわかるかどうか。発泡酒とビールの違いがわからないやつらに銘酒など勿体ない。排水溝に流すに等しい行いだ。
 そんな気持ちでくれてやった鏡月は、既に三本中二本が空いてしまったらしい。魔王をやらなくて本当によかった。今度自室でひっそりと味わうことにしよう。




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