【艦これ】大井と一夜を過ごすだけの話
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4: ◆yufVJNsZ3s
2020/08/15(土) 10:54:23.79 ID:NLZLtzJb0

 龍驤は部屋の中から伸びてきた何者かの手によって捕らえられ、見えなくなった。ちらりと見えた髪の毛を見るに、雲龍あたりか。
 俺も一応飲み会には誘われていたのだが、固辞させてもらった。酒は好きだが飲み会はそうでもない。第一女所帯に一人だけ混じるというのも、なんというか、落ち着きが悪いものだ。

「……」

「……」

 そして大井の無言がなによりも恐ろしかった。普段俺に口うるさくああしろ、こうしろと詰め寄ってくる女のだんまりは、俺のような問題児には「怒らせるようなことをしたっけか」と内省させるに十分なのだ。

「北上は?」

 機先を制する。とりあえず、こちらから話を振って出方を窺おう。

「あっちの桟橋のところだと思います。姉さんたちと夜釣り……にかこつけて談笑してるんじゃないですかね」

「お前はいいのか」

「行きますよ、勿論」

 そう言っておきながら、大井はまるで動く気配を見せなかった。



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