5:名無しNIPPER
2020/08/23(日) 19:39:30.38 ID:mHiJ1Ddl0
中学校に入学して以来、ずっと同じクラス。おまけにひょんなことから部活まで一緒になって。
最初は部活が一緒のただのクラスメイト。
けれどいつのまにかあかりちゃんは私にとってなんでも相談できてなんでも話せる唯一の親友になっていた。
ごらく部の先輩ふたりが卒業し、私たちが最上級生になった今でもそれは変わらなかった。少なくとも、私にとっては。
だからこそ。
だからこそ、あかりちゃんがいつもと違うこと、わかってしまう。
でも、あかりちゃんと同じく一年生から変わらず仲が良いクラスメイトの向日葵ちゃんと櫻子ちゃんが「気のせい」だって言うんなら、
そうなのかもしれない。
本当に心当たりなんてないから、私はふたりの言葉を信じるしかなかった。
ちなつ「気のせい、だったらいいな」
櫻子「うん、大丈夫!あかりちゃんはそんなことするような子じゃないよっ」
身を乗り出したままの櫻子ちゃんがにっと笑ってそう言った。
その笑顔を見て、少し気が楽になった。
向日葵ちゃんが「吉川さん」と私の名前を呼んだ。
向日葵「あまりに考え込んで苦しくなってしまったときは、またお話聞きますわ」
ちなつ「うん、ありがとっ」
七森中の生徒会長ふたりが、とてつもなく心強く思えた。
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