勇者「この物語の結末は、ここにいるみんなが見たいんだ」
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19: ◆B6Um3JY876[saga]
2020/08/24(月) 00:40:08.34 ID:w+Pk63gs0
勇者「隣国って……数年前に体制が変わったあの国のこと?」

戦士「今は王制ではなくなったと聞いているが……」

僧侶「この魔法使いは、隣国の王国魔道師団を率いる身でありながら、その王宮に総攻撃を仕掛け、王制を潰したのです!」

僧侶「王族たちが攻撃を避け、身を寄せていた王宮内の教会にも無差別に爆撃を加え、多くの人々を爆殺しました」

僧侶「悪魔の技を使って人々を無差別に殺めるような人なんですよ、この魔法使いは!」

戦士「そ、そうなのか……?」

勇者「いや、何か訳があったんじゃないのか? ねえ、魔法使い姉さん?」

魔法使い「……僧侶ちゃんの言うとおりよ」

勇者「でも、魔法使い姉さんが人を殺めて喜ぶような人には思えないよ」

魔法使い「もちろんよ。そんな性格なら勇者君とともに行動したりしないわ」

僧侶「そうですかね? スパイっていますよね?」

魔法使い「当時の隣国は、歴代の国王が暴政をしいたおかげで、国も民もみんな疲弊していたわ」

魔法使い「私は王国軍で上に登れば登るほど、国王サイドからの要望と民の苦しみの間に横たわる矛盾に悩まされた」

魔法使い「貴族にも国王にも、何度も上奏したわ。民あっての国だと。でも、全く聞き入れてもらえなかった」

魔法使い「あのときの私には、見て見ぬ振りをして国王の忠臣として振舞うか、王制を破壊するかしか選択肢がなかった」

魔法使い「教会まで破壊したのは私の魔法制御スキルの低さから来る過ちよ。でも、私には国王の忠臣を続けるのは無理だったわ」


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