キョン「俺だって嫌われたくないさ」佐々木「へ? じゃあ、キミは僕のことが……」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/04(金) 21:52:22.52 ID:PmfM16hRO
「だけどな、佐々木」

全てを理解した上で、俺は佐々木に諭した。

「未だガメラ・シリーズで"白虎"に相当する怪獣が出ていないことこそが、希望なんだ」
「希望……? それは、どういう意味だい?」
「まだシリーズは完結していないのさ」

『ガメラ 3 邪神(イリス)覚醒』はたしかに平成ガメラ・シリーズの集大成として、有終の美を飾るに相応しい大作だった。けれども。

「厳密に言えば、イリスは第3作において"朱雀"に相当するギャオスの変異体とされているから、"青龍"にあたる怪獣だって登場していない。"白虎"と"青龍"。こいつらは果たしてガメラにとって敵か味方か。人類に破滅を与えるのか、もしくは救済を与えるのか……」
「キョン……キミは、そこまで考えて……」

おっと。口が過ぎた。俺はマニアじゃない。

「佐々木は第3作のラストをどう見る?」
「たしかイリスを倒したと思った矢先、ギャオスが群れをなして現れて、満身創痍のガメラがそれに立ち向かうシーンで終わっていたね。僕としては攻撃目標をガメラからギャオスに切り替えた自衛隊とガメラが共闘して切り抜け、互いの絆が深まればいいなと……」
「希望的観測はいらん。現実的に考えろ」
「……ギャオスの撃退は困難だよ。自衛隊は役に立たないし、イリスとの戦闘で受けたガメラの傷は深い……そうか、だからキミは!」
「そう。間違いなく、他の四神が参戦する」
「たしかに……その可能性は高い」

佐々木は頭が良い。すぐに察して俺の考察に同意してくれた。興奮した面持ちで親友は続ける。

「ガメラとギャオスは敵対関係。ガメラは満身創痍で絶体絶命。空から群れをなして飛来するギャオス。それを打ち破るには強力な航空戦力が必要不可欠。しかし自衛隊の戦闘機は役に立たない。ならば、天空を支配する新たな怪獣……つまり、"青龍"が必要不可欠というわけだね?」

流石は佐々木だ。概ねその見解に同意する。


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