羽川翼「それが……我が主人のお望みとあらば」阿良々木暦「決まりだな」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/08(火) 22:53:49.24 ID:lUuaoiGOO
「まったくもう、阿良々木くんったら」
「わ、悪い。僕はどうも羽川のこととなると、ついつい見境がなくなってしまうんだ」
「私にはどう見てもただハートアンダーブレードさんのお尻を叩きたかっただけのように見えたけど?」
「おいおい、羽川。見損なうなよ。僕はお前の尻だっていつでも叩きたいと思ってるぜ?」
「見損なわせないで、私のご主人様」

軽蔑の眼差しで見境のない主人を黙らせてから、ふてくされている主人の主人に向き合う。

「あの、ハートアンダーブレードさん」
「ふん。儂はぜぇーったい、謝らんぞ」
「先程は大変失礼いたしました」
「お、おい、羽川……」
「いいの、阿良々木くん。私が悪いから」

すかさず口を挟もうとしてくる阿良々木くんを引き留め、頭を下げたまま私は許しを乞うた。

「どうか、お許しください」
「かかっ。よかろう、許してやる」
「はっ。寛大なお沙汰、痛み入ります」
「よいよい。面をあげよ」
「はっ。失礼します」

ゆっくりと頭を上げると、金眼と目が合った。

「従僕の従僕よ。うぬの望みを今一度、儂に聞かせてくれんかの。認識を共有したい」
「私は吸血鬼になりたいと望みました」
「それは何故じゃ?」
「人間よりも上位の存在に成るためです」

人間よりも上位の存在である吸血鬼に成った。


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