戦士「勇者が甘っちょろすぎてみていられない」
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11:名無しNIPPER
2020/09/18(金) 18:18:20.21 ID:NQo7nb9f0
そこからしばらく二人とも無言だった。
遠くに松明の明りが見え始める。

勇者「来たみたいだね。」

戦士「ああ。」

門の近くの茂みに身を隠し、盗賊たちが村に入るのを待つ。
全員が入ったのを確認して、あらかじめ地面に撒いておいた油に火を着けた。
盗賊「何!?」

自分たちと盗賊たちを炎が取り囲み、盗賊たちの姿があらわになった。人数は12人。どいつもこいつ大して強そうではない。これじゃ一人で全員を相手に戦ってもあまり面白くなさそうだな、とがっかりする。

戦士「おい、勇者!お前は村の外に狙撃手が隠れてないか探してこい!」

勇者「でもそれじゃ君が」

戦士「俺は大丈夫だっつーの。こいつらを一網打尽にするためにこの村に誘い込んだんだろうが。さっさと行け!」

勇者「・・・分かった。ありがとう!」

勇者が魔法で炎の包囲の一部を切り裂き、村の外に出て行った。



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