37: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2020/10/04(日) 22:36:05.07 ID:hoF/GHRu0
表情は一際険しくなったが、一先ず矛を収めてはくれた。砂尾はこの先、より慎重に言葉を選ばなければならない
もしも裏に潜む者が『そいつら』だった場合、今度は俺が叢雲に代わり相応の『お見送り』をさせて貰おう
( T)「手を出そうとしたもんが何か、よーくお分かり頂けただろう。では続きをどうぞお嬢さん。何を目的に、俺自身のデータが欲しいんだ?」
川 ゚ -゚)「……『技術による国力の増強』です」
砂尾はテーブル上のグラスを指でコツコツと叩く
川 ゚ -゚)「お言葉を返すようですが、諸兵科連合思想のスタンダードモデルという意見は間違っていないと考えております。事実、『成果』は挙がっている。これより先、陸上での戦闘がますます増加していくのは皆様も御察しでしょう」
川 ゚ -゚)「確かに、確かに叢雲さんが仰るとおり、『提督様』は二人といません。度胸のある人材がいた所で、実力は伴わなければ意味を成さない。ですが、我々には『技術』がある」
川 ゚ -゚)「足りなければ『足せばいい』。その為には、『スタンダードモデル』のデータを元に開発を行いたいのです。私が申し上げた言葉をもうお忘れですか?『サンプリングも兼ねていると』」
川 ゚ -゚)「そしてこうも申し上げた。この鎮守府は『金脈』と。もしも提督様を元にした装備を開発、配備が出来れば、得られる利益は過去に類を見ないほど莫大な物となるでしょう」
一点攻勢。そんな四字熟語が似合うようにズバズバと切り出した。今しがた半殺しにされそうになった女とは思えない勢いだ
( T)「俺を元に、俺になれるパワードスーツでも造るってのか?」
川 ゚ -゚)「そうなりますね」
( T)「……そりゃ、男の子が盛り上がりそうなお話だ」
川 ゚ -゚)「ご理解頂けましたか?」
( T)「ちょっと待て考える」
川 ゚ -゚)「脊髄だけで生きてるもんかと思ってました」
( T)「ちょくちょく煽ってくるのやめろ」
青葉「気ぃ抜けるんですよねぇ……」
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