20:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 01:03:33.20 ID:F8D/mY4l0
「さ、もう日が暮れる。戻ろう」
彼はそう言って、丸イスから立ち上がる。
もうしけっててだめだな、と呟いて、クシャっとタバコの箱を握り潰す。
私は、すかさず声をかける。
「あ!それ、捨てるんでしょ?空き缶と一緒に捨てておくわ。ちょうだい?」
「お、いいのか?なんか悪いな」
彼は私に手の中のモノを手渡して、扉まで歩いていく。
彼の後を追いながら、受け取った手の中のそれを、少し弄ぶ。
「へー、この銘柄、か」
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