66:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 01:57:14.40 ID:F8D/mY4l0
すると。
後ろからバックダンサーをしてくれる劇場の娘たちのにぎやかな声が近づいてくる。
パッと、離れて。
顔を、見られないように。
クルッと、彼に背を向ける。
押し付けた前髪を、手早く整えて。
手、後ろに組んで。
後ろの彼へ、伝える。
「プロデューサーくん。聞いていてね。私の歌!」
チラリと見えた、リンゴみたいに真っ赤な、惚けた顔を胸に刻んで。
私は、劇場の娘たちのところへ駆ける。
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