キョン「少し席を外すぞ」涼宮ハルヒ「あんたは私を楽しませてくれないの?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/23(月) 19:02:05.90 ID:A+4cVPJUO
「ふん。この私に偉そうに説教しないで」

鼻を鳴らして偉そうに腕組みしつつも、ハルヒの広角は僅かに上がっていて愉快そうだ。

「あんたがどれだけ楽しくたって、それが私の喜びに繋がるとは限らないのよ」
「ああ、そうだな」
「だから今度はあんたが私を喜ばせなさい」

たった今、俺が話した理屈を利用される形で、涼宮ハルヒは無茶な要求を突きつけた。

「何か面白いことをして」
「わかりやすい無茶ぶりだな」
「いいから早くしなさい」

面白いことと言われても俺は芸人ではない。

「あのな、涼宮。俺はこうしてお前と話しているだけで楽しいんだ。お前はそんな健気な俺にこれ以上何をしろと?」
「そんなの知ったこっちゃないわよ。たしかに退屈凌ぎにはなったかも知れないけど、それだけじゃないの。私はもっと本当の意味でこの世界を楽しんで謳歌したいのよ」

ふむ。退屈凌ぎ、か。たしかに、一理ある。

「だが、面白いことなんて俺には……」
「何か一発芸持ってないわけ? テーブルクロス引きとか、腹話術とか、手品とか」
「お前は俺をなんだと思っているんだ」

何が悲しくてひとりで夜な夜な一発芸の練習を重ねないといけないんだ。俺には無理だ。


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