あなた「空の女王」
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94: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/04(金) 23:09:19.64 ID:0yhOjuuQ0
歩夢「うん……そういう所、ある」

エマ「そうだよね。ヒーローみたいには、行かないもの。けど…」

エマ「スクールアイドルに憧れて日本に来たけど、同好会にいざ入ってもなかなか…けど、あの子が来てからすごく変わった。

エマ「なんていうんだろう……ヒーローみたいな背中。『ついてくれば、大丈夫』って。そう、教えてくれる気がして」

エマ「………少し変な話をするね」

エマ「白い羽の話」

璃奈「白い羽?」

エマ「……穂乃果ちゃんと千歌ちゃんと…あとは善子ちゃんぐらいかな? この話をしたの」

エマ「時々、あの子が道を切り開くときに」

エマ「白い羽が見えるような気がして」

エマ「それは導のように見えるの。その羽を追いかけていけば、全部うまくいってる。魔法のように」

エマ「善子ちゃんは天使の羽で間違いないって言ってるけど」

エマ「だから私は彼女を信じ続けてきた。その背中を追いかけて行って、後はこの背中を押してくれるから平気だって。だから………」

エマ「今、その背中に何があるのか、すごく知りたい。こんにゃくさんは、空の女王だってたとえた。虹が架かる空の王国の、女王」

エマ「でも、今の彼女の背中にある羽は何色なんだろう? 本当に白いままなの?」

エマ「白いその羽を、見たいの。本当は……」

PRRRR

エマ「あ…」

善子『マリーは手伝わないでね、とかいうけれど』

エマ「ヨハネちゃん…」

善子『流石に彼方の通話から色々聞こえてきたら心配にもなるわ』

善子『……だけど、地上に堕天使は一人でいい。エマ』

善子『救ってあげて。彼女は、虹が架かる空の王国にいる大天使でいい』

善子『そうでいてあげて…地上に落とされるのは、ヨハネだけで充分よ』

エマ「…必ず」

ランジュ「……一つ、いい?」

かすみ「なんです?」

ランジュ「果林の姿が見えないんだけど」

彼方「また果林ちゃんの悪い癖が出たか!」

しずく「なんでこのタイミングでまた方向音痴が…みんなで行動してるのに…」


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