127:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:33:31.46 ID:tRJaplXx0
空気が揺れた。
地鳴りのような重低音が部屋を騒がす。上空を飛行機が行ったらしい。
ああ、そうだった――ついのんびりしてしまっていたが、来るべき時が、言葉が来た。背負おうとしたものの意味を問われ答えあぐねたまま、落胆に嵌りきった千夜がその泥を撒き散らしながら辿り着いたここは、如何わしい司祭の対坐する告解部屋で、千夜はこれから信じてもいない神の名にすがり、自分のしたことを洗いざらい悔い改め、あるいは永遠に破門されなくてはならないのだ。
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