白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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159:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 02:00:29.65 ID:tRJaplXx0
「謎ですか」
「大きな謎です! 面白いです! 白雪千夜には、謎がある」

 不躾なものだ。他人の内面にずけずけ踏み込み、暴いてやろうという試みだ。だが、と思う。彼女の瞳が求めているのは、ただ興味本位の知識欲を満足させる答えではないのだろう。仲良くなりたい、子供のような心でそう願い、相手を知りたいと望んでいる。都は仲良くない≠ウえ楽しい≠ヨの入り口にしてしまったのだ。そう思う。只今の問答に悪い気がしなかった事へ、理由を付けたかったのかもしれない。

「おや、千夜さん、そんな顔もするんですね」

 都が笑った。意外な言葉に、というのも自覚がなかったからだが、千夜は自分の顔を揉んだ――どんな風だったかな?

「名探偵がひとつ、あなたの真実を暴いてしまいましたな!」
「さて、どうでしょうね」
「おお? 千夜さん、面白いです!」
「面白いことばかりですね」


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