白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:04:55.93 ID:6NLLeJ5C0
 声が掛かって、銘々席に着いた。拾ったペンは目につくよう机に放って置いた。

「アリババ役の安斎都です! よろしくお願いします!」
「モルジアナ役の白雪千夜です。よろしくお願いします」
「おかしら役の一ノ瀬志希でーす。にゃはは、よろしく〜」
「カシム役の夢見りあむですよろしくお願いします(早口)」

 と簡単に、数が数なので時間は掛かったが、自己紹介を済ませ、日程について等の説明を受けてから、台本の読み合わせに移る。ここで初めて渡されたそれを、千夜はパラパラとめくってみた。全く文香に聞いた通り、とはいかないようだ。

「今回の舞台は、古典の物語をアイドルの皆さんに演じてもらうということで、残虐な表現をマイルドに書き直しています」好好爺といった風の演出家先生が言った。「例えばアリババの兄カシム、夢見さんの役ですね、彼は原作では盗賊に見つかり八つ裂きにされてしまいますが(「え、ぼくそんな役なの!?」とりあむ)、今回は大怪我とトラウマを負って二度と商売が出来ない体になってしまう、という程度に済ませておきます。平和ですね」
「いや平和⁉︎ のんきか‼︎ みやすのんきか⁉︎」
「ふふ。全身の骨を折って包帯巻きになるぐらいなので、歌には参加してもらえますよ」
「ん、パスみあんな?」



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