80:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:02:16.95 ID:tRJaplXx0
「あの…… 千夜さんは、どうでしょう」
頼子が首を傾げてみせた。その囁くような声量と、蒼い光を返す瞳は、安心感とも倦怠感ともいえようデジャヴを覚えさせる。そしてやはり、こそばゆい。逸らしがちに見返す。この自分の仕草も《舞台っぽい》のじゃなかろうか、と思う。
「はい、賛成です。それで行きましょう」
頼子は微笑むと、ババ・ムスタファの立ち位置へ戻って行った。
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