北条加蓮「藍子と」高森藍子「あしあとを追いかけたカフェで」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:56:34.53 ID:KWvWXGk50
――おしゃれなカフェ――

北条加蓮「店員さんが淹れてくれた、大人の香りがするコーヒー」

高森藍子「いつもメニューに用意されている、あたたかい味のホットケーキ」

加蓮「今日もお客さんが少しだけいる、静かなカフェ」

藍子「耳をすませば……かすかに聞こえてくる、水の音、食器の音。そして、ここで一緒に過ごす誰かの、穏やかな声――」

加蓮「ねえ、藍子」

藍子「はいっ」

加蓮「……私から言っていい?」

藍子「じゃあ、今日は加蓮ちゃんが♪」

加蓮「うん。――ただいまっ、藍子!」

藍子「おかえりなさい。加蓮ちゃんっ」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:57:15.97 ID:KWvWXGk50
レンアイカフェテラスシリーズ第145話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:57:45.73 ID:KWvWXGk50
加蓮「ちからがぬけるー」グデー

藍子「あはは……。ホットケーキを食べ終わったら、すぐに伸びちゃいました」

加蓮「うにゃー」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:58:15.41 ID:KWvWXGk50
藍子「お疲れ様、加蓮ちゃん」

加蓮「どういたしまして。……どういたしまして?」

藍子「……ありがとう?」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:58:46.96 ID:KWvWXGk50
加蓮「うん。ずっと。最初のうちに、アンバサダーを務めている以上は下手な態度は取れない、なんて思っちゃって……それからずっと、気合が入りっぱなし」

加蓮「LIVEは私が主役で……もちろん遠慮とかなんて一切する気はなかったけど、だからこそね」

加蓮「たくさんいるアイドルの中から、せっかく選んでもらえたの。私の最高の姿を見せ続けたいなって思っちゃった」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:59:14.19 ID:KWvWXGk50
加蓮「それにー、終わってからこの有様だと、藍子にまた叱られちゃいそー。無理すんな、って♪」

藍子「……、加蓮ちゃんっ。さっきの言い方だとまるで、アイドルが終わってしまったように聞こえますよ?」

加蓮「ん? あはっ、確かに。アイドルだった――って。今もアイドルだってのっ」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 19:59:44.89 ID:KWvWXGk50
藍子「私も、がんばってついていかなきゃっ」

加蓮「じゃあ私は藍子につられてノロマにならないようにしなきゃっ」

藍子「……いつも通りに戻ったと思ったら、すぐにそういうことを言うんですから」ジトー
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:00:14.30 ID:KWvWXGk50
藍子「……♪」ナデナデ

加蓮「ふふっ。あー、ここで藍子とのんびりしてると……帰ってきたって気持ちになるー……。なんだか、あの日々が違う世界にでも行っていたみたいに……」

藍子「私も。……じつは、加蓮ちゃんたちのキラキラしている姿を眺めていると……少し遠いな、って思うことがあって。完成されたアイドルって、こういうのかなって……そこに自分がいつか立てるなんて、想像もできなくなってしまうんです」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:01:44.64 ID:KWvWXGk50
藍子「でも、やっぱりこうして加蓮ちゃんと一緒にいる方が、もっと安心できますね。加蓮ちゃんがここにいるなぁ……って♪ 弱音は言わなくても、まだもうちょっとだけ自信は……ううんっ。それも加蓮ちゃんがいれば、大丈夫っ――」

加蓮「……ねぇ、藍子」

藍子「はい」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:02:15.07 ID:KWvWXGk50
加蓮「藍子がそーいうことするなら、もう起きるっ」バッ

藍子「ああっ。加蓮ちゃん、もうしませんから。思うぞんぶん、ゆっくりしましょ?」

加蓮「いいっていいって。いつまでも溶けている訳にもいかないし」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:02:44.60 ID:KWvWXGk50
藍子「カフェでたっぷりとのんびりした後は、私の家まで来てもらいます。そこで私と、私のお母さんが一緒に作った晩ご飯……ちょっぴり熱いけれど気持ちいいお風呂――」

加蓮「ぐ」

藍子「ほかほかのお布団……朝は、炊きたての白ごはんにお味噌汁――」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:03:15.27 ID:KWvWXGk50
藍子「私は、そういうお話の方が聞いてみたいな。加蓮ちゃんのことも、もっとよく分かる気がして」

加蓮「……はいはい。藍子がそーいうなら」

藍子「えへへ」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:04:14.02 ID:KWvWXGk50
藍子「…………」

加蓮「…………」

藍子「…………違うんです」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:05:45.26 ID:KWvWXGk50
加蓮「会話が聞こえてたのかもね。店員さんが持ってきてくれないなら諦めよっと」

藍子「ほっ」

加蓮「撮るなら撮るって言ってよ」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:09:17.58 ID:KWvWXGk50

□ ■ □ ■ □


加蓮「ずっとアンバサダーとアニバーサリーLIVEのことでつきっきりだったから、あまり意識できなかったけど……そういえばもう12月なんだ」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:09:48.65 ID:KWvWXGk50
加蓮「そういうのに参加するのは楽しいけど、からかわれるネタが増えていくのは複雑。ホントなら、私がからかう側なのに」

藍子「ふふ。加蓮ちゃん、最近よく奈緒ちゃんに意地悪をされてるところを見ますよ」

加蓮「そんなとこ見るなー」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:10:14.88 ID:KWvWXGk50
加蓮「冬の話かー。冬――……あっ」

藍子「?」

加蓮「そうだった。そう。今日ね、もう1つ話そうと思ってたことがあって」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:10:45.14 ID:KWvWXGk50
加蓮「うん。前に藍子が渡してくれた、12月になったら開いてほしいって言った招待状。あれ……まだ見てないの」

藍子「!」

加蓮「ごめん。覚えてはいたんだけど……あれ、なんか外側からしてちょっと凝ってるっぽかったし、藍子がまごころを込めて書いたって感じがすごくするから、テキトーな気持ちで開けたくないなって思っちゃって……」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:11:15.77 ID:KWvWXGk50
加蓮「ここで開けていい?」

藍子「えっ。……ち、ちょっと待って。今、持ってきてる……?」

加蓮「うん。ほら」ガサゴソ
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:11:45.36 ID:KWvWXGk50
藍子「こんなことになるなんて〜……。うぅ、さすがに恥ずかしいです」

加蓮「たはは……。どれから開けた方がいい?」

藍子「好きな順番で開けてください!」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/13(日) 20:12:44.07 ID:KWvWXGk50
加蓮「……他のも見るね。……あれ、違う? 待って、じゃあツリーのが……やっぱりそっか。あの2人――病院に入院してる2人への……」

加蓮「なら、このコーヒーカップのって子どもにじゃなくて――」

藍子「看護師さん宛てにです。昔、あなたのことをずっと見ていた方へ……」
以下略 AAS



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