98: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:18:06.58 ID:5dG4fBjuO
歩夢「……」
バトルが終わって、元のサイズに縮んで行くメッソン。
暗雲が晴れ、バトルコートに降っていた雨もやんでいく。
99: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:19:06.33 ID:5dG4fBjuO
花丸「おほん、改めてチャレンジャーさん。タイプ相性が不利な相手という逆境。
その中でもダイマックスを引き出し、あなたは勝利を手にしました!」
花丸「あなたをリローアリーナの勝者と認め、ジムリーダーに勝った証として“ウィークバッジ”を差し上げるずら!」
100: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:19:57.22 ID:5dG4fBjuO
【リローシティ ラブカス海浜公園】
愛「ん〜〜〜! やっぱり気持ちいいね、潮風」
「ウキキ!」
「ブイ!」
101: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:21:23.89 ID:5dG4fBjuO
愛「……ん?」
ふと。公園の海沿い、柵の方に居るの姿が目に入る。
何人かの集団。そのいずれもが黒のスーツにサングラス……ハッキリ言って、かなり目立つ。
102: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:21:59.92 ID:5dG4fBjuO
璃奈「璃奈……天王寺璃奈」
愛「オッケー。逃げるよ、りなりー!」
璃奈「えっ、あっ」
103: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:22:50.26 ID:5dG4fBjuO
【リローシティ ウパーホテル】
ホテルマン「上原様のお部屋の鍵はこちらになります。どうぞごゆっくり」
ジム戦を終えて、ポケモンセンターでメッソンを休ませた後。
104: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:23:29.06 ID:5dG4fBjuO
歩夢「ふぅ……」
部屋に荷物を置いて、一息つく。
昼間に乗ったキマワリ観覧車が、夕日をバックに窓の向こう。
夜間用のライトアップが始まっており、真っ黄色に光を放っていた。
105: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:23:56.63 ID:5dG4fBjuO
鞠莉『ジム戦、見させてもらったわ。ダイマックスも使ってくれたようで何より』
歩夢「あ、ありがとうございます……」
鞠莉『バトルが盛り上がれば盛り上がるほど、ダイマックスに必要なエネルギーが集まる。
106: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:24:51.27 ID:5dG4fBjuO
歩夢「あの……なんで、私なんですか?」
そこだけが、1ミリたりとも分からない。
鞠莉『ジムアリーナが台無しになったら、あなただって困るでしょう?』
107: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:26:02.63 ID:5dG4fBjuO
歩夢「あの……なんで、私なんですか?」
そこだけが、1ミリたりとも分からない。
鞠莉『ジムアリーナが台無しになったら、あなただって困るでしょう?』
108: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:26:52.09 ID:5dG4fBjuO
鞠莉『こちらも無理強いはしない。あくまでお願いはお願いであって、そこに強制力はない』
電話に出た直後の、少しおどけた様子は残っていない。
真剣な声で、鞠莉さんは私に語り掛ける。
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