6:名無しNIPPER[saga]
2021/01/12(火) 23:18:26.59 ID:s/wsQdjy0
直球すぎて、答えに困る。
指揮官「たとえて言うなら、私はいつ爆発するかわからない爆弾を頭の中に持っているんだ。任務中にそれが爆発したら、みんな困るだろう?だからだよ」
ナナミ「それなら、心配ないよ!構造体は指揮官の頭程度のサイズの通常爆弾ぐらいで、死なないから」
指揮官「たとえが悪かったよ。まあ、超強力爆弾だと思ってくれ」
ナナミ「うーん、指揮官はみんなを甘く見てるよ」
指揮官「なに?」
ナナミ「リーフは医療が上手いから指揮官がバラバラーになっても組み立ててくれるし、リーは爆弾を解除してくれる、あとルシアはきっと爆弾を切ってくれる」
指揮官「…」
ナナミ「なにより、指揮官がいるから、みんな頑張れるんだよ」
指揮官「だからこそ、誰一人、死なせたくないんだ」
ナナミ「…なら、指揮官をやめちゃおう。周りが弱かったら、指揮官が苦しむもんね。悪いのは、弱いやつだよ」
指揮官「…ぁ」
ナナミの目が、赤く光る。それはまるで、パニシングに侵された機械のようで。
ナナミ「なら、指揮官をやめて、全てを背負って、ナナミと二人で、世界旅行しようよ。
ナナミは【強い】から誰にも負けないし、【死なない】」
ナナミ「それに、指揮官は、ナナミのことを、守ってくれるんだよね」
ナナミはそっと手を私の頬に添えた。
ナナミ「ナナミは、一人でも生きていけるけど、二人の方が楽しいと思うもん」
ナナミ「そうしたら、指揮官ときっとアイが芽生えて、寄り添って生きる。
そして、初めて、わたしは人間になれるんだ」
指揮官「ナナミ…?」
彼女は悲しそうに微笑んで、静かにその場で服を脱いだ。
そして、私に、構造体でも、人間でもでない、証を見せた。
それからナナミは笑った。
この身体は、嫌いだった。
ニンゲンでないことが嫌いだと言った。
でも、人間は好きだといった
結局ナナミが立ち去ってなお、私は彼女のことを考え続けた。
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