13: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:55:31.91 ID:Uw1Hn3HT0
 〜〜 
  
 雫「なるほど、ね」 
 愛莉「雫はなにかいい案ない?」 
 雫「私?うーん……」 
14: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:56:07.31 ID:Uw1Hn3HT0
 みのり「遅れてごめんなさいっ!廊下で友達と話してて……」 
 雫「大丈夫よみのりちゃん、時計を見て?」 
 みのり「……あれ、時間通り?」 
 愛莉「落ち着きがないわねぇ。先に来た3人でちょっと話してただけよ」 
 みのり「3人で?何の話してたの?」 
15: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:56:39.86 ID:Uw1Hn3HT0
 みのり「聞き間違い……じゃないよね?今遥ちゃんが告白って……」 
 みのり「誰っ!?誰なんですかっ!?」 
 雫「……あら?」 
 愛莉「器用に自分だってことだけを聞き逃した上で詰め寄ってるわね……」 
  
16: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:57:08.67 ID:Uw1Hn3HT0
 みのり「〜〜っ!?!?!?」 
 雫「わ……」 
 愛莉「……練習終わる前に再起不能にするんじゃないわよ?」 
 遥「考えておく」 
 みのり「は、は、はる、はるっ、遥ちゃんっ、ががが」 
17: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:57:37.60 ID:Uw1Hn3HT0
 愛莉「1・2・3・4、5・6・7・8。ここで止めっ」 
 みのり「……っ。出来てたかな……?」 
 遥「大丈夫、振りは合ってたよ」 
 愛莉「一旦休憩ね。15分後に再開しましょ」 
  
18: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:58:43.09 ID:Uw1Hn3HT0
 遥「みのり」 
 みのり「ひゃぁっ!?……は、遥ちゃんっ?」 
 遥「もう、なんでそんなに驚くの……隣、座るね」 
 みのり「あっ、うん、今避けるから……どうぞっ……」 
 遥「……それ以上端には寄れないんじゃない?」 
19: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:59:18.06 ID:Uw1Hn3HT0
 愛莉「あ、遥。戻ってきたのね」 
 遥「愛莉、私にもそれ見せて」 
 愛莉「いいわよー。しっかしあのみのりの顔、アンタ何やったの?」 
 遥「んー……実験?」 
 愛莉「ホントに何やったのか分からないのが恐ろしいわね……ま、頑張りなさい」 
20: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 20:59:54.31 ID:Uw1Hn3HT0
 雫「やっぱり、遥ちゃんとのこと?」 
 みのり「うん……遥ちゃんが私のこと好きって……さっきもあんなに近くで……」 
 みのり「〜〜っ」 
 雫「お、落ち着いて。ねっ?」 
 みのり「は、はいぃ……」 
21: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:00:40.00 ID:Uw1Hn3HT0
 雫「それは……遥ちゃんがみのりちゃんを好きってことが?」 
 みのり「うん。だって遥ちゃんは私よりもずっとずっとすごくて、可愛くて、格好良くて……私に見合うわけ、ないのに」 
 雫「……みのりちゃん、前に遥ちゃんに告白された時のことは覚えてる?」 
 みのり「前に……?」 
 雫「校舎の隅と……ここだったかしら。みのりちゃんは逃げ出したって聞いたけど……」 
22: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:01:11.53 ID:Uw1Hn3HT0
 雫「それに……遥ちゃんは、あなたが好きだって言ったんでしょう?」 
 みのり「……たぶん」 
 雫「なら、あとはみのりちゃんの気持ち次第だと思う。見合わないんじゃないかって思う前に……自分の気持ちに、寄り添ってみて?」 
 みのり「……うん。ありがとう、雫ちゃん」 
 雫「そろそろ練習再開の時間だけど……大丈夫?」 
23: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:01:38.97 ID:Uw1Hn3HT0
 遥「今日はここまでにしよっか」 
 愛莉「そうね。空も暗くなってきているし」 
 みのり「わ、ほんとだ。全然気付かなかった……」 
 雫(練習中はずっと遥ちゃんの方見てたものね) 
 愛莉(そういえば練習中ずっと遥の方見てたわね) 
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