8:名無しNIPPER[sage saga]
2021/02/08(月) 23:33:46.96 ID:QpWAPgXRO
「私がふざけるとそんなに嬉しい?」
ああ、嬉しかった。思わず記録したい程に。
「記録して、古泉一樹と鑑賞して、私のことを笑い物にして、それで満足?」
「ち、違っ……俺はただ、お前が……!」
「何も違わない。私の言うことは絶対」
まるでどこぞの鬼の首魁のような物言いだ。
「あなたには失望した」
んなこと言われても、どうにもならないぞ。
「……やっほー」
「っ……!?」
耳元でやまびこを囁かれて脳髄に染みた。
なんなんだ、この感覚は。ゾクゾクする。
こんなことで興奮する自分が嫌いになる。
「許して欲しい?」
ああ、許してくれ。どうか、この愚か者を。
「古泉一樹には勘違いだったと説明すること」
「……わかった」
「これから毎日、昼休みにここに来ること」
「……わかった」
従順に頷く俺を見て、ふと長門は首を傾げ。
「どうしてそんなに嬉しいのかわからない」
言われて気づく。自分が喜んでいることに。
11Res/11.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20