小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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126: ◆bhlju8wMK6[saga]
2021/11/28(日) 17:20:44.89 ID:bo7Z/2J70

小林「私もその時ね、滝谷君の話を聞いて改めて考えてみると、
   一度いざこざがあって辞めた会社に再び勤めるのって、何かすごく気まずくなりそうだなーって思って……」

小林「もうフリーランスとしての新しい生活にも慣れ始めていた頃だったし……。
   所長が居なくなっても、強いてもう一度勤めたいとは思えなかったから、私も最終的に断った」

トール「なるほど……。はい、小林さん自身が選択した事なら、それが一番よろしいかと、私も思います」コクリ

トール「……ん? では、あのクソ野郎への報いとは一体?
    というか改めて思い返せばそもそも私、今日あいつがまだあの会社で働いてるの見てるんですけど!?」

滝谷「うん。だからそれが彼の報い」ニコッ

トール「へ?」ポカン

滝谷「僕達が会社に戻るのを断る代わりに、ある要求をしたんだよ。
   『所長は解雇するのではなく、むしろ馬車馬の如くこき使ってやって下さい――』ってね」

トール「そ、それはどういう……」

滝谷「そもそも会社が僕達に戻ってきて欲しがったのも、別に善意なんかじゃないさ。
   単に、そのままじゃ部署の仕事が回らなくなったから仕方なく、ってだけに決まってる」

滝谷「さっきも言った様に、僕達が抜けた後、あの部署の成績はガタ落ちした。
   それでいてあの会社のプログラミング言語は特殊だから、新たに人を雇って1から戦力を増やすには、教育の手間が掛かりすぎる」

滝谷「だから即戦力になる人、それも元エースである小林さんを会社は呼び戻したかった訳さ」

小林「戦力として欲されたのは私だけじゃなくて滝谷君もでしょ〜。全く、隙あらば、す〜ぐ自分の事抜かそうとするんだから」

滝谷「ははは、まあその事は置いといて」サラッ



トール(そうか…… 確かに今日会社で見たあの男は、横柄な態度は相変わらずでしたが、それ以上にとても忙しそうに慌ただしくしていました。
    あれは、会社からその様に強いられていたんですね……)

トール(おべっかだけは上手いクソ野郎をただ社外に放流するだけでは、いずれ他の場所、他の会社で返り咲かせかねません。
    それだけでなく、小林さんの様にその被害を受ける人間を新たに生み出す可能性もある……)

トール(そういう意味でも首輪を付けてこき使う方が、確実に報いを受けさせられますかね)ウム




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