【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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550:いぬ ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/06/30(水) 02:51:57.22 ID:N44xGpXe0

「……だったら、トレーナーちゃんはどうしたらマヤのことを信用してくれる……?」

「難しい……と思う」

「……。どうして?」

「それは言えない」

「どうして言えないの?」

「それは……」

「――答えてよ、トレーナーちゃん! マヤは、マヤはトレーナーちゃんのことを信じて走り続けてきた! でも、急に信じられないって、そんなのあんまりだよ……。マヤは、マヤは、トレーナーちゃんが一緒に走り続けてくれるから走れたのに………。最初から全部嘘だったのなら、嘘だって早く言ってほしかったよ、トレーナーちゃん……」

「……っ! 嘘なんかじゃ――」

「もう、マヤ疲れちゃった。ね、トレーナーちゃん……。マヤはトレーナーちゃんにあんまりめーわくをかけないようにいい子にしてた。でもね、本当はもっともっとトレーナーちゃんとやりたいことがあったんだよ。一緒にお菓子作ったりとか、一緒に遊びに行ったりとか――」

「今ある思い出だけじゃ足りなかったんだよ。ブライアンさんのレースを見に行っていっぱいお話したことも、レースの後に興奮しちゃって抱き着いてたづなさんに怒られちゃったことも、海岸デートしていっぱいお話したことも、京都で他の子たちよりも頑張って一着を取って、トレーナーちゃんと一緒に喜んだこと、ネイチャちゃんがライバルになるからって無理して研究してそれを心配してたことも――。本当に大好きな思い出たちだったんだよ。もっともっとたくさんの大好きを作って――変なことがあったら笑いあって、悲しいことがあったら一緒に泣いて、一緒に喜んで、楽しんで、歩きたかったんだよ」

「我慢してた。だって、トレーナーちゃんは、マヤのために働いてくれてるんだって思ったら、これ以上望むのはめーわくになるから」


 気付けば、俺のズボンに大きなシミが出来ていた。それが、俺の脚を掴むマヤノの涙でできていたことは、確認しなくてもわかった。


「――ねぇトレーナーちゃん。嘘じゃないんだったら、トレーナーちゃんにとって、マヤとの思い出ってなんだったの……? マヤは思い出があるからトレーナーちゃんのことを信じれたし、頑張れた。でもトレーナーちゃんは……これでも信じられないって、マヤには話せないって言ってて……」

「それって、すごく悲しいよ……。なんか、マヤが一人ぼっちになっちゃったみたいで、寂しいよ、
トレーナーちゃん……」


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