【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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891: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2022/02/06(日) 20:44:01.89 ID:Ga/W2aP30


 風や炎からの防御、沸いてくる使い魔の対処、そして攻撃。こんだけ全力で動くんだから、合間に肉体の疲労も治さなきゃやってられない。

 一人じゃ出来ないけど、みんなで力を出し合って出来た。

 そして、その全てに必要なのは魔力。



 ――――その底が見え始めたときに、自然と執念も崩れ始めた。



マミ「!」

キリカ「わぁっ」

小巻「っ……!」


 ワルプルギスの夜を逃した。あれだけ続けていた猛攻でも、相手はまだ傷一つついてない。あたしたちの魔力がなくなるほうが早かった。


 瞬間、滲むのは後悔。結局グリーフシードが必要だった。

 いや、そんなこと今は考えてる場合じゃない。身体が浮く感覚に、咄嗟に自分を包むだけのバリアを張る。


小巻(痛……くはないけど、かなり離された)


 後ろは瓦礫。バリアのおかげで叩きつけられた衝撃はない。

 見上げると、ワルプルギスは再び宙にいた。


 最初は不気味に笑いながら、あたしたちの攻撃なんてじゃれてるくらいあしらってたワルプルギスの夜も、

 これだけ長いこと意に反して押さえつけられれば当然――怒っていたんだろう。あたしにはそう見えた。


小巻「小糸…… みんなはっ!」


 周囲を見回す。あの時、バリアを張れたのは自分一人だった。

 他を守ることはできなかった。そんな思いを感じ取ったのか、返ってきたのは誰かの悪態だった。


杏子「別にアンタに守ってもらわなくても、自分でなんとかするっての」


 生意気な声だ。目を向ければ、やっぱり杏子がいた。




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