安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
↓ 1- 覧 板 20
485: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/19(火) 23:57:06.48 ID:LmnKaBP6O
ランド「よし! これで放送おーわり! うーん! 今日も良い事したなー!」
首都・レナモースの治安統制局本部。その放送室で、小さな男児が大きく伸びをした。彼はニコニコと笑い、そのまま反り返って後ろの男に話し掛けた。
ランド「ねっ! ベルゼもそう思わない?」
ベルゼ「あ? あぁ……まぁ、したんじゃねーの」
“ベルゼ”と呼ばれた悪魔族の男は、羽と尻尾を脱力させ、一瞥をせずに答えた。その間もベルゼは手元の写真を見つめている。そこには、一人の女性が写っていた。
ランド「もー! 興味ないのバレバレなんだけど?」
ベルゼ「そんな事ねーよ。ちょっとはある」
ランド「どのくらい?」
ベルゼ「明日の天気くらい」
ランド「全然興味ないじゃんっ!」
ランド「ていうかさー! ベルゼだけじゃないんだよ、無視するの! この国のみーんな! みんな全然反応しないんだよー!」
ベルゼ「……そりゃそうだろ、ランド。てめーの絵を見て大魔女様をお好きになるわけねーだろうが」
ランド「むー! そう思うならその写真貸してよー! それならみんな好きになるかも! おーまじょ様が綺麗に写ってるし!」
ベルゼ「触んな」ドゴッ!!
写真を取ろうとしたランドをベルゼは片腕ではたき飛ばす。強力な打撃にランドは壁に激突し、突き抜けて隣の部屋にまで行ってしまう。
ランド「いったいなー! まだ生身のところあるんだからね!?」
しかし、ランドは何事も無かったかのように元の部屋に戻ってきた。その顔には先程と変わらぬ笑顔が浮かんでいる。
ベルゼ「わりーわりー」
ランド「また思ってないっ!」
ケルヴィン「おい! 何の音だ!? ……あぁ、何だよベルゼがやったのか」
現れたのは、褐色肌で赤毛の美男子だった。ベルゼも相当容姿が整っているが、この男は別格だった。それもそのはず、彼はケルヴィンという美麗族だ。
ランド「どこ行ってたのケルヴィン?」
ベルゼ「どーせナンパだろ」
ケルヴィン「おいおい……当たり前だろ!? わざわざ聞くなよな!」
ケルヴィン「まぁ……でも、やっぱいねぇのな。アルカンレティアの女も上玉だけど、大魔女様には勝てねぇや!」
ベルゼ「あ? それこそあたりめーだろ。わざわざ言うな」
1002Res/495.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20