安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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504: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/22(金) 17:20:57.69 ID:s1Ib0xK4O
ライオネル「僕らが一番警戒しなければいけないのは、悪魔族のベルゼ。まずはここを倒さなくてはならない。だが、単純な戦闘では勝ち目は無い。強いとは言え、ギール君だって絶対ではないからね」
ライオネル「そこで、だ……『魔錠』を使う」
リーフィア「魔錠……魔力の流れを止めて魔法を使えなくする手錠ですよね?」
ライオネル「ああ、それをベルゼに付けてあげよう。相手がどんなに強かろうと、たくさん付ければ止まるだろうし」
グレイス「でも、そんなのどう用意すんの? あんたが作るの?」
ライオネル「いや、僕に作れるのは手錠くらいだよ。それにせいぜい数個だ」
リーフィア「……元々警察だった治安統制局なら、魔錠がたくさんあるはずです!」
ライオネル「そう! 普通の人間なら手錠だけでいいけど、多民族国家のアルカンレティアなら魔錠は必須だろう。編成したからといって、それらの備品を廃棄してるとは考えづらい。必ずあるよ」
ライオネル「魔錠は僕とリーフィア君、クー君で取りに行く。三人もいれば残りの二人くらい何とかなるだろう」
クー「え!? ぼく一人なの!?」
リリア「え!?はなればなれなの!?」
リーフィア「やっぱり二人一緒じゃないとダメなんだね……」
クー「問題ないよ!」
リリア「構わないよ!」
ライオネル「……そうかい……」
ライオネル「その間、ギール君にはベルゼと戦ってもらおう」
ギール「え? ど、どうすれば……」
ライオネル「いきなり襲いに行けばいいんじゃない? きっと彼も怒って君と対峙するよ」
ギール「大丈夫ですかねそれ!?」
グレイス「……ちょっと、私はどうすんのよ。本当に何もさせない気?」
ライオネル「まさか。僕は使える部下はとことん使う主義さ」
グレイス「……まぁ、今は我慢してやるわ。で? 何すればいいの?」
ライオネル「君はリリア君と待機だ」
グレイス「ちょっと! ただの留守番じゃない!?」
リリア「るすばんー!」
ライオネル「別に厄介払いしてるわけじゃないよ。リリア君は大切な人材なんだ。酷い結果になった時、それを無かった事にできるからね」
ライオネル「そんな少女を君一人で守るんだ。そりゃ襲われなければ何も無いだろうけど、もし敵が来たら一番危ない役割だよ?」
ライオネル「僕はそこに君を割り当てようとしている。構わないよね? あれだけ啖呵を切ったんだから」
グレイス「……それ皮肉? 分かってるわよ、やってやるわ!」
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