キョン「手、繋ぐか?」涼宮ハルヒ「バカ。調子に乗んなっての」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:25:23.37 ID:vG0bMMmYO
「なんだってんだ、ハルヒのやつ……」

めでたしめでたしとは当然いかず、俺はついさっき歩いて来た道をとぼとぼ歩いていた。
涼宮ハルヒの泣き顔なんて初めて目撃したこともあり、正直言ってかなり動揺していた俺は命じられるがまま早退した。早退の理由としてペストやら赤痢やら腸チフスだの口にした覚えはあるのだが涼宮ハルヒの泣き顔が強烈に印象に残っているせいで定かではない。

「俺が悪かったのか……?」

思わず自問してしまう。何が悪かったのか。
たしかにパンツを貰った立場からすれば、あの態度は良くなかったかも知れないが、俺は血の通った人間であり、感情のないロボットではないのだ。故に、当然の反応だと思う。

「俺は、ただ……」

俺は何を求めていたか。考えるまでもない。
俺は涼宮ハルヒの温もりが欲しかったのだ。
それなのにあんな冷えきったパンツを寄越されて、だから、ついカッとなってしまった。

「ああ、そうか……」

俺は自分が思っているよりも期待していた。

「やれやれ。久しぶりに再会した友人がまるでこの世の終わりを目撃したかのような顔をしている場面に出くわすなんて、僕もついてないな」

振り返るとそいつは居た。佐々木が、居た。


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