カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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108:探竜唱 ◆Eoymg2mZ2w[saga]
2022/07/08(金) 02:40:11.05 ID:h31v0oL20

「そして、敢えて凶器をあの場に残した。
それは何故か? 本当の凶器をあの場に残す事で、
別の凶器の可能性を想像させない為です」

「よく分からんが」

「別の凶器、あの傷口を作るのにもっと適した凶器ですよ警部殿」

小五郎と目暮のやり取りをじっと聞いていたコナンが、
脇腹への肘打ちを受けて哀の方を見る。

(い゛っ………)

そして、くいっと哀が向けた視線の先を見て、
コナンは心の中で乾いた呻き声を上げる。
そちらでは、目を細めて小五郎を見る初士路留が
微かに剣呑な雰囲気を漂わせていた。

「初士先生、あなたはスマホを車に忘れた、と言いましたな?」

「ええ」

「お嬢さんと別れた後、散策して売店に立ち寄ってから車に戻り、
そこでお嬢さんからのメールに気付いたと」

「ええ、そうです」

「スマホを持ち歩くと、位置情報セルやGPS機能で
後で行う説明とは違う居場所の記録が残る恐れがある。
かと言って、犯行時刻だけ電源を切っていればあからさまに怪しい。
電池切れ等を装って切りっ放しにする、
と言うのも万一を考えて出来ない性格なのでしょうな。
だから、その時だけ車にスマホを置いておいた。
現場で爆竹を鳴らせば早期に通報が為されて救急車が来る。
あなたはそれに合わせて動く予定だった、が、ここで予想外の事が起きた」

「ミチル君が蘭君との予定外の待ち合わせで住民センターに留まっていた事、
そのために事件を知ってこの人に直接連絡を入れた事か」

「そう」

真純の言葉を、小五郎が肯定した。


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