カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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196:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2025/05/02(金) 02:09:40.96 ID:oMGGld7v0

「そうね、それは私も把握してる。
太陽は二つ要らない、毛利さんが昨日言っていた。
そう考えたのが渡辺瑠果ではなく内藤鈴、
或いはそのプロデューサーだとしたら?」

「現在のスクールカーストのトップである渡辺瑠果を排除して、
ベルと言う圧倒的なステータスを得た内藤鈴がそこに立とうとした。
自分のアリバイが確保出来る東京で、ですか」

高木が言う。度の過ぎた少年事件を扱う事もある捜査一課の刑事として
多少の知識、感覚はある心算だった。

「或いは」

「佐藤さん?」

「渡辺瑠果は言っていた、内藤鈴はベルになって、
特にベルである事が発覚して以降は少しは自信がついたかも知れない。
アンベイル事件を乗り越えて、
或種の苦手意識のあった渡辺瑠果や久武忍との距離も少しは縮まった様だと、
こうした情報は周囲からも聞こえて来てる。
言い換えるなら、元々内気で引っ込み思案、
人間関係に怯えていた内藤鈴はベルになって少しばかり明るくなった」

「ええ、と、それはいい方向に向かってますよね?」

「ええ。集まった話を聞く限り、一人の少女としては健康的な成長に見える。
今回のマル害、渡辺瑠果自身も華奢な美少女に見えて相当にタフな娘よ」

「ええ」

「自分が一番辛い状況で長時間の事情聴取にも応じてくれたし、
その原動力として、
事件に巻き込まれているかも知れない内藤鈴の事を心から心配していた」

「そうですね。懸命に協力してくれて、本当に感謝しています」

「渡辺瑠果と内藤鈴、本当にいい友達なんでしょうね。
だけど、もしベルが、内藤鈴が、
死神の残像しか歌えない歌手なのだとしたら?」


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