カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
1- 20
207:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2025/05/11(日) 02:36:15.17 ID:uHTIRPEk0

「いいわ、心配するのも当然よ。
内藤鈴。非常に繊細で脆い所があるのも確か。
それも事前に把握されていた事でもあるけど、
それでもやらないといけない。
高木君なら大丈夫、責任は私が取ります」

佐藤が言い、呟きを漏らした女性警察官がもう一度頭を下げる。

「私は別役弘香に当たる。私が出ないと収まり付きそうにないから。
問題は、これで別役家が動くかだけど」

「別役の弁護士が来るなら、まずはこちらで対応しましょう」

言ったのは刑事課長だった。

「あちらの弁護士とは、ベルのトラブルでもそれ以前の仕事絡みでも、
こちらが告訴を受理した事も含めて色々関わりがありますきに。
こちらで出来る限り聴取の妨げにならない様に対処しましょう」

「お願いします。あなたは内藤鈴の父親に連絡して下さい」

佐藤が、先程の女性警察官に要請する。

「流石に病院送りになった事を親権者に隠す訳にはいかないから。
そんな事をして事情聴取を続けたらデュー・プロセスの問題になる。
敢えてこちらの都合を言うなら、父親と連絡を取って、
出来ればこちらから車で迎えに行く事を持ちかける形で、
言い訳が通る範囲で父親がこちらに来るまでの時間を引き延ばして欲しい」

「分かりました」

「小細工をしても余り時間が無いわ。元々が未成年者相手の任意の取り調べ、
親権者が聴取の継続を強く拒否したら、法的には応じざるを得ない。
最低でも取り調べへの保護者立ち会いは規定上避けられない」

「無知に付け込む訳ではありませんが、
こちらが内藤鈴の父親を丸め込もうとして向こうが別役家に相談したら、
事情聴取が完全に詰みになりかねませんからね」

佐藤の言葉に高木が言った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
219Res/206.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice