53:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:30:30.73 ID:u50g9+A20
少しして、私たちは喫茶店を出た。
「奏さん。見ててくださいね、私の舞台を」
「ええ、楽しみにしてるから」
別れ際、私たちはそう言葉を交わしあった。
少し歩いてから、文香の方を振り返ると、すでに文香は雑踏の中に溶けていなくなっていた。
「すごいな、文香は」
雑踏に残された私は、誰もいなくなった中でつぶやいた。
出会ってから少しなのに、文香はどんどん成長していた。
私なんかとは、大違いだった。
85Res/117.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20