ボンドルド「少し、席を外しますよ」ベル・クラネル「え?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/03(金) 22:44:50.38 ID:itDB2ts2O
「ベル・クラネル。家族とは血の繋がりのみを言うのでしょうか? 私はそうは考えてません。家族とは他人同士が出会い、築き上げるものなのですよ。慈しみ合う心が人を家族足らしめるのです。血……オラリオから来たあなたにとっての"イコル"は、その助けに過ぎません」

ボンドルドの言葉にベルの脳裏に"イコル"を与えてくれたヘスティアの顔が浮かんだ。

「愛です。愛ですよ、ベル・クラネル」

愛。ヘスティアの愛。それを背中に感じた。

「プルシュカのことを愛してるんですね」
「はい。ひとえに彼女に愛されるために」

微かな違和感。何かが妙だとベルは感じた。

「プルシュカは冒険に出たがっています」
「そうですね。そしてその機会が訪れた」

あっさり許可を得た。しかしやはり違和感。

「ボンドルドさん。あなたは、何を……?」
「おっと、その前に」

一瞬だった。一瞬の気の緩み。僅かな、隙。

「少し、席を外しますよ」
「え?」

ボンドルドは落下した。真っ暗な奈落へと。


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