77:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:27:27.61 ID:O8t46fem0
  
 私「でも、だけど……それでも可愛い」 
  
 私(妖精は何も言わない。何も考えない。目も合わせない) 
  
78:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:28:24.85 ID:O8t46fem0
  
 ──路地裏── 
  
 ギャーッ! 
  
79:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:29:26.69 ID:O8t46fem0
  
 マスター「……さてと。じいさんを家に持ち帰る趣味はないから、氷用と偽って買った砕石機ですり潰すとするか」 
  
 博士「そこまでだよ」ザッ 
  
80:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:30:15.32 ID:O8t46fem0
  
 マスター「……わぁ。そんなアホみたいな理由で見つかるなんて驚きです」 
  
 博士「そうだね。でも人生って驚きの連続って言うでしょう?」 
  
81:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:31:06.40 ID:O8t46fem0
  
 博士「君が研究体を逃さなければこうして捕まえることもなかった。それは逆恨みというものだよ」 
  
 マスター「そうじゃない。俺の身なんてどうだっていいんだ」 
  
82:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:32:06.75 ID:O8t46fem0
  
 博士「君がご執心の妖精。あれはただの変形した蝶なんだよ?」 
  
 マスター「違います。あれは妖精という存在で、鱗翅目の昆虫とは別の生き物なのです」 
  
83:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:33:18.18 ID:O8t46fem0
  
 博士「君を捕まえる理由は2つある。研究体を逃がしたこと」 
  
 博士「そして何より、妖精の仕返し事件を起こしたこと。人を傷つける人間を、流石の私も放ってはおけない」 
  
84:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:34:12.66 ID:O8t46fem0
  
 博士「君はマイノリティだよ」 
  
 マスター「博士。それは差別発言ですよ──」 
  
85:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:35:27.02 ID:O8t46fem0
  
 私「博士っ!」 
  
 バッ 
  
86:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:36:13.61 ID:O8t46fem0
  
 私(今さっきまでの冷静な顔が嘘のように、マスターは青ざめて小刻みに手を震わせている) 
  
 私(絞り出すようにマスターは言った) 
  
87:名無しNIPPER[saga]
2021/12/24(金) 21:37:27.88 ID:O8t46fem0
  
 美少女「……」カチャ 
  
 マスター「ど、どう、して」 
  
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